VOICE

2025年度

ディープテック起業実践演習(院生向け・Aセメスター)

講義全体

  • This course is very interesting and useful for students who are interested in entrepreneurship and founding startups. I like the support offered even in between lectures, and the contact with diverse individuals who have plenty of knowledge. I feel that if I was an undergraduate student taking this course back in my home country, in my own mother language, it would be highly motivating.
  • Taking this class was a very meaningful and valuable experience for me. One of the most important things I gained from this course was the opportunity to learn directly from the instructor’s real-world practical experience. The lecturer did not only teach theories, but also shared many examples from actual work, which helped me understand how ideas are applied in reality. This kind of experience-based learning is very difficult to obtain from books or online articles, so I truly appreciate it.
  • Because I am currently working overseas, I could only participate in the course online. While I was grateful that online participation was possible, I honestly felt it was a pity that I could not join the class in person. I believe that face to face communication with the instructor and classmates would have allowed for deeper discussions and stronger connections. Nevertheless, even through online learning, I still felt the passion and dedication of both the teacher and the students.
  • I have probably learned more in this class than in any other I have ever completed since starting university. They have done a lot of groundwork inviting incredible people to lecture us all about business. I had a lot of fun too engaging with my team and trying to come up with new solutions that could materialize into profitable business models.
  • The biggest learning for me was that a strong pitch is less about a “clever solution” and more about being honest about what the problem actually is, who feels it, and why existing options don’t work.
  • The lecture component helped me connect practical experience with a more structured way of thinking. Meeting many people from various fields exposed me to different assumptions about what “innovation” looks like, and it highlighted how easily teams can become attached to a fashionable answer (like robotics) rather than the most appropriate answer.
  • 本講義は、ディープテック領域における起業のリアリティの最初の部分を、理論と実践の両面から短期間で徹底的に習得できる稀有な機会であった。技術の社会実装に不可欠なビジネスモデルの構築から国内外の投資家に訴求するピッチスキルに至るまで、終始一貫して極めて高い視座が要求された。 特に、IGPIや海外実務家といった第一線のプロフェッショナルから突きつけられる「世界で勝てるか」という峻厳な問いは、他講義では得難い知的刺激となったように思う。自らのグループでの試行錯誤はもちろん、他グループへのフィードバックからも多くを吸収できたことは多角的な学びへと繋がった。単なる知識の集積に留まらず、将来の起業への解像度を極限まで高めることのできる極めて濃密な演習であったと思う。
  • DICE卒業生をはじめ、すでに起業や事業開発の第一線で活躍されている方々が多数関わっており、単なる成功事例ではなく、失敗や試行錯誤も含めたリアルな経験談に触れられた点である。これは自身の視座を大きく引き上げる刺激となった。
  • 授業を通じて、講師陣や運営の方々からは、技術や医療的妥当性だけでなく、「なぜ今この事業なのか」「誰が本当にお金を払うのか」「投資家はどこを見ているのか」といった、本質的かつ厳しいフィードバックを数多くいただいた。特に、ヘルステック特有の規制・保険制度・実装コストといった制約条件を踏まえた議論は、自身にとって大きな学びであり、当初の事業案を現実的なものへと再構築する契機となった。
  • アイデアを提示するだけでなく、「その課題は本当に存在するのか」「どのように検証できるのか」といった点を、データや実例を用いて説明する姿勢が求められたことです。私は主にシミュレーションやデータ解析を担当し、仮説を定量的に検証する役割を担いましたが、技術的に正しいだけでは不十分であり、他者に理解される形で示すことの重要性を強く実感しました。一方で、実際の現場や利用状況を十分に把握できないまま仮定を置いてしまう難しさも感じました。モデルやシミュレーションは前提条件に大きく依存するため、その妥当性を常に問い直す必要があり、この点は授業期間中に何度も悩んだ部分です。しかし、議論やフィードバックを通じて前提を見直すプロセス自体が、思考を深める良い訓練になりました。
  • 当初は、自身の専門性を活かした技術的な貢献ができれば十分だと考えていましたが、最終的には、技術・課題・社会的背景を結びつけて説明する力の重要性を学ぶことができました。本授業で得た視点は、今後研究や実践的な活動を進める上での基盤になると感じています。
  • 受講前に期待していた「ディープテック起業に関心のある人たちと知り合い、技術シーズと人をつなげる」目的がそのまま形になったと感じています。良い仲間に恵まれたこともあり、悩んだ点や苦戦した点はあまりなく、むしろ関係構築が加速した授業でした。仲間づくりが主な受講動機だったので、その点は100%達成できました。
  • 多様な立場・分野で活躍されている登壇者の方々のお話を伺うことができ、非常に多くの学びを得ました。研究活動とは異なる視点から事業や社会実装について考える貴重な機会であったと感じています。
  • 授業前はいくつか自分で事業を進めてはいたもののDeepTechに関しては「時間とお金がかかる」と敬遠していた。実際授業を受けてみてその通りだと思う反面、まだまだ事前の解像度が荒く、「どこでどの程度お金と時間がかかるのか」というところまで詳しく見ていないことに気付いた。そしてそれに対処する方法 (補助金を借りたりVCからお金入れたり、など) を授業で教えていただき、DeepTechに挑戦してみようという気持ちになった。実際、事業案を作ったりPoCを作ったりして、本格的にDeepTech起業に近づけたという感覚がある。それに加え、その過程で大きく2つの副産物を得たと思う。1つはFW力で、以前はFWなんて鼻で笑われて終わると思っていたが、自分のビジョンを掲げてちゃんと説明すれば、相手側もきちんとそれに応じた対応をしてくれるということがわかり、説明力など含めた「いかに相手から情報を聞き出し、その気にさせるか」という総合的なFW力が身についたと思う。2つ目は俯瞰的な構想力で、DeepTechの難しさは、技術そのものの高さ以上に、それが社会のどの歯車と噛み合うかを見極めることにあることを痛感したので、個別の技術的な課題に埋没するのではなく、法規制や既存産業の構造、エンドユーザーの行動変容までを一つのエコシステムとして捉える視点を得ることができた。大変だったが、本当に満足度の高い授業だったと思う。これからも自身の事業案をブラッシュアップさせていきたい。
  • 授業を受ける前は、スタートアップに興味がある程度のレベルであったが、授業を受けスタートアップを始めることが現実的な選択肢として見えてきた。ようやくスタートラインに立ったという段階であるが、受講の意味は非常に大きかったと感じている。
  • 複数回のピッチの機会、起業する際の基礎知識、売り上げをあげる方法などの有益なコンテンツをフルに利用させせもらい、事業案を完成させることができた。自身の事業の場合売り上げ計算時の仮説が多いため定量化に苦労したが、他の優秀な方々の事業計画書や意見を参考にさせていただき、数字を出すことができた。人生最初の起業内容の事業案を完成させるという、当初の受講目的は達成させることができた。

フィールドワーク(FW)・仲間との出会い

  • フィールドワークのアポの取り方:学生という立場を最大限活かすと、基本的に大人は皆親切に対応してくれる。学生という特権を新たな角度で活かす方法を見つけることができた点。
  • 複数回のフィールドワークを通じて、世の中の動向や潜在需要(ポテンシャル)を机上ではなく実感として捉えられるようになった。特に「世に実装されていない理由」を関係者の声や現場の制約条件から深掘りできたことで、課題の構造を立体的に理解し、仮説を立てて検証し、次の打ち手に落とし込むという一連のプロセスを回す行動力が身についた。当初はここまで主体的にフィールドワークを進められるか不安もあったが、結果的に想定以上にスピード感をもって自分の力で実行できたことは、大きな自信につながった。
  • フィールドワークなど自身の事業に向き合うことが多く、起業に関する基礎的な知識を身に着ける時間を取りにくくなりがちですので、第一回授業前に講義で提示される参考本を読んでおくとスムーズに講義に臨めるかと思います。
  • フィールドワークでは、自分たちの持つ技術から、どのような課題を解決できるか仮説を立て、顧客の候補となる方々にインタビューを行った。同じ業種の方でも地域や立場によっては意見が異なることもあり、業界全体として持つ課題を探るためには多くの人に話を聞く必要があることを体感した。
  • 現場に足を運び、関係者の声や制約条件に触れることで、潜在需要の大きさを実感として捉えられた一方、技術やアイデアが存在しても社会実装に至らない背景を深掘りできた。机上で「良さそう」と感じる段階から、「なぜ進まないのか」「どこがボトルネックか」を起点に仮説を立て、検証し、次の打ち手に落とす姿勢が身についたことは大きな収穫である。
  • 多くのフィールドワークを実施することができ、新しいプロダクトを受け入れる側の視点について理解の解像度を高めることができたと感じている。アイデアを着想し、それを現場に持ち込み、フィールドワークを通じて仮説検証を行うという一連のプロセスを実践できた点は大きな学びであった。結果として仮説は成立しなかったが、その失敗も含めて、実践的な成長につながったと考えている。
  • チームを組んで起業を想定しながら、実際の企業にインタビューやフィールドワークを行う実践的な学びを得ることができた。教室での理論学習だけでは得られない、現場のリアルな声や実務的な視点に触れられた点が特に印象的だった。
  • 企業訪問を通じて、ビジネスモデルの構築や市場ニーズの把握、組織運営の実態など、多岐にわたる知見を得られた。インタビューでは、経営者や実務担当者から直接話を聞くことで、事業を立ち上げる際の具体的な課題や工夫、苦労したポイントなどを知ることができ、起業に対する理解が深まった。実際の企業に触れることで、座学では学べない実践的な学びを得られたこの授業は、起業家精神を育む上で非常に有意義な経験となった。今後のキャリア形成においても、この授業での学びを活かしていきたい。併せてチームでの活動を通じて、メンバー間でのコミュニケーションや役割分担、意見の調整といったチームワークの重要性も実感できた。異なる視点を持つメンバーと協力しながらプロジェクトを進める経験は、今後のキャリアにおいても活かせる貴重なスキルになると感じている。

本授業を通じての自己成長ポイント

  • I made connections with people I would have never spoken to, if not for this project as an ice-breaker. I could also see how broad the university’s support is, and how plausible it is to create a project from zero. I could learn much from more experienced people, about the challenges to create a startup, and the steps to do so.
  • I realized that my knowledge of technology is still insufficient. This awareness motivated me to continue learning in the future, no matter which country I am in or which workplace I belong to.
  • Moving from a conceptual idea to a concrete pitch required constant iteration based on feedback and endless communication with technicians that can disagree with you. I learned to let go of perfectionism and embrace the test and learn approach, which is a crucial skill to acquire for my future self.
  • A highlight for the course would be the last presentation from the COO of VSParticles, which was conducted in English, and really captivated me.
  • 本講義における自身の最大の成長は、技術的シーズをビジネス価値へと変換する「言語翻訳能力」の向上である。当初は技術的優位性の記述に終始していたが、演習を経て、特定の市場におけるペインの解決策と持続可能な収益構造を、投資家の論理に即して再構成する発想の一助を得られたように思う。加えて、「グローバル・ファースト」の視座を内面化したことで、国内市場への過適合による縮小均衡の思考を脱却できたことは、今後のキャリアを切り拓く上で極めて重要なパラダイムシフトとなった。
  • 良くも悪くも社会が個人の意思で変えられることを体感した。「あの人がこう言った」というだけで何人もの人が動くし、逆にそのような権限がある人も最初は僕と同じように泥臭いところからスタートしている人が多いことを知り、自分も行動に移すだけでビジョンを実現することができると感じた。もちろん、その過程でいろいろ大変なことは起こるので最後までやりきることが大事だが、意外とそこは楽観的に捉え、まずは行動してみるということが大事だと思った。
  • 英語ピッチの方法:世界的に活躍するスタートアップのCEOやVCの方々の前でピッチをする機会は、非常に貴重であると感じた。自分の班の最終ピッチは自分が担当したが、正直言って出来のいいものではなかった。しかしこの失敗を糧にできると考えているので、今後の成長余地と考えている。
  • 批判的思考:我々は同じ課題を解決したいという志でチームを結成したが、ディープテックに対する理解は他のメンバーと比較して劣っていた。だからこそ自分たちのコアである技術が本当に優位性を持っているのかどうかを一歩俯瞰した視点から追求できたり、逆にチーム内で技術に批判的になりすぎた時はカウンターパートで我々の技術の優位性を再度確認したりと、状況に応じて視点を変えて自分たちのアイデアや技術を判断できた。
  • 自身の視野が大きく広がったことに最も成長を感じている。これまでは、プロダクトや技術そのものの価値を中心に考えることが多かったが、授業を通してまずマーケットサイズから事業を捉える重要性を強く意識するようになった。また、自治体、事業会社、投資家といった異なるステークホルダーが、それぞれどのような視点で投資判断や意思決定を行っているのかを具体的に考えるようになり、単に「良いアイデアかどうか」ではなく、「誰にとって、どのような価値があり、どのようにお金が回るのか」という構造を捉える力が身についたと感じている。特に松尾先生からご指摘いただいた「算数をきっちり合わせること」を通じて、収益モデルやコスト構造を曖昧にせず、収支が本当に成立するのかを数字で検証する姿勢が身についた。事業を構想する段階から、お金の流れや持続性を具体的に意識できるようになった点は、本授業を通じた大きな成長である。
  • 今まで外部の方々にヒアリングを行う積極性はなく、研究として自身の技術を見てきたが、実際に事業案として考えていく上でそのヒアリングの重要性を感じるとともに、積極的にヒアリングを行えるようになった。また、数々のヒアリングを通して、技術的な目線だけではなく、顧客側からの視点も養うことができた。
  • Big Picture を描くという観点では、自分たちの技術において本質的に重要な要素は何かを改めて特定し、それを言語化することができた。これは、今後の研究活動および社会実装に向けた検討を進めるうえでの重要な基盤が形成されたと感じている。

来期以降の受講生に向けたアドバイス

  • I would suggest thinking more carefully when forming a team, and not rushing into actually starting a business with your teammates, especially since teams are formed at the beginning of the semester.
  • I strongly suggest considering research–course balance from early stage. When experimental work gets more intense, it is easy to end up participating online frequently. Therefore it is important to manage your schedule carefully by keeping track of planned experiments and anticipating when you will have time and flexibility.
  • 本講義は課題量が多く、特に「指示された作業をこなす」のではなく、自分で論点を立てて仮説をつくり、行動して検証することが求められるため、研究や他の課外活動と並行すると負荷は高いと思います。だからこそ、義務として消化しようとすると途中で苦しくなりやすいです。テーマに対する好奇心を起点に「毎回ひとつでも新しい発見を持ち帰る」と決め、発表やフィードバックを“評価”ではなく“仮説を強くする材料”として捉えると、最後まで走り切りやすくなります。
  • 事業計画・ビジネスプランニングに関する基本的な事項についての講義は無いので、スタートアップに限定せずに適切な教科書や講義を探して事前に知識を入れておくこと。
  • 受動的に講義を聞くだけでなく、自身の研究テーマや将来像に引き付けて考え、可能であれば早い段階から「もしこれを事業にするとしたら」という視点で整理してみることをお勧めします。また、起業やビジネスに詳しくなくても全く問題ないので、分からない点をそのままにせず、ピッチやビジネスモデルについて積極的に学び、失敗を恐れず意見を発信する姿勢が、本授業を最大限に活かす鍵になると思います。
  • 受動的に講義を聞くだけでなく、自身の研究テーマや将来像に引き付けて考え、可能であれば早い段階から「もしこれを事業にするとしたら」という視点で整理してみることをお勧めします。また、起業やビジネスに詳しくなくても全く問題ないので、分からない点をそのままにせず、ピッチやビジネスモデルについて積極的に学び、失敗を恐れず意見を発信する姿勢が、本授業を最大限に活かす鍵になると思います。
  • (ビジネスに素養がない受講生向け)はじめが一番しんどいので、とりあえずの事業案でも最後まで受講することが今後の活動において一番重要だと思います。
  • 東京大学の工学系・情報理工学系に関連するスタートアップ促進系の授業や学内プログラムを複数経験しましたが、この授業が実際に起業するという出口を最も明確に意識している授業構成となっている印象です。もし既に事業案がある場合はチーム集めや顧客獲得、資金獲得など全ての活動を一気に進められる環境が用意されているので、受講を強くおすすめします。
  • かなりコミットを求められる授業ではありますが、完走すると事業スタートの入り口に立っているという素晴らしい授業だと思います。ぜひコミットしてみてください。
  • まず「最初から完成度の高い事業計画を作ろうとしすぎないこと」を伝えたい。本授業は、正解を当てにいく場というよりも、仮説を立て、外に出て検証し、修正するプロセスそのものに価値があると感じた。早い段階でヒアリングや相談を重ねることで、当初想定していなかった視点や課題が見えてくる。本授業は、授業期間中だけで完結するものではなく、修了後も続く関係性や支援につながる貴重な機会であるため、遠慮せずに相談し、周囲を巻き込みながら進めることが大きな学びにつながると感じている。
  • ディープテック起業について学べる授業は他にもあると思いますが、本授業のように毎回授業後に懇親会があり、そこで自然に友人・仲間ができる環境は貴重です。学びを「知識」で終わらせず「関係性」や「次の行動」に変える最大の場が懇親会なので、可能な限り毎回参加することを強くおすすめします。授業中に気になった人にその場で声をかける、次回までに小さな宿題(紹介・壁打ち・情報共有)を作る、を繰り返すと一気に前に進みます。
  • 非常に質の高い授業であり、起業を本格的に考えている学生はもちろん、将来どのような分野で働くにしても視座を高めたい人にはぜひ受講してほしい。自分のアイデアを遠慮なくぶつけ、フィードバックを受け切る姿勢が、最も大きな学びにつながると感じた。